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’07 7・7「きょうは、星祭りの日です・・」洸風荘おかみの甘辛日記

雨季に咲く、私の大好きなブルーの紫陽花、今年も見事に咲いてくれましたぁ…。

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きょうは、’07・7・7「星祭りの日」です。広辞苑によれば「天の川の両側にある“牽牛星”と“織女星”とが、年に1度相会するという…。7月7日の夜、星を祭る年中行事」とあります…。

「中国伝来の「きこうでん」(漢字が出ない)の風習と、わが国の神を待つ「たなばたつめ」の信仰とが習合したものであろう…。奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がった。

庭前に供物をし、葉竹を立て、五色の短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈る。七夕祭り、銀河祭り、星まつり」という説明…。今からみれば意外に地味な…、というか、質素なお祭りだったのねぇ…。


私の子供の頃は、庭前の供物は果物とか、その時期の野菜などを備えたけど、なんと言っても楽しみなのは、いっぱい、お願いを書いた短冊が沢山ぶら下った笹竹を、家族ぐるみで“ご馳走”を沢山詰めたお重箱持参で、まだ、夜も明けやらぬ薄暗い中、大きな川に流しに行く…。これが一番の楽しみでした!

橋の欄干の上から、「そ~れっ!」と大きな掛け声で笹竹を川に投げ込み、自分の流した笹竹がゆっくりと、見えなくなるまで川の流れに沿って流れていけば、自分の願いは天に届くと言われていました。だから子供の頃は、夢や希望をたくさん短冊にしたためたものでした。

その後、各家がそれぞれ河原にゴザなどを敷いて、家族で車座になり、赤々と焚き火を焚き、お重箱のお赤飯やお煮しめなどのご馳走に舌鼓を打つのが習わしで、近くに親しい家族を見つけると、ご馳走の一部を交換したりするという、、星祭りは、焚き火の揺らめく明かりの中で行われる社交の場でもありました。

私はといえば、河原で食べるご馳走の美味しさもさることながら、日頃、想いを寄せている好きな男の子が「来てないかなぁ…」とキョロキョロ探したりしたものです(ちょっと、おませな子でした)。


幼き頃のちょっぴり切なくて、甘酸っぱい思い出に浸りました…。’07・7・7という、記念すべき七夕祭りの夜…、今夜は残念ながら曇っていますが、この雲海の真上で、きっと、熱い想いを寄せる牽牛星と織姫が、年に一度の逢瀬を楽しむのでしょうねぇ…(ちょっと、ジェラシー。。。)
by koufuusou | 2007-07-07 21:06


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